2013年08月26日

コミュニケーションガジェット「ONTAMA」を作成しました(3) @Engadget電子工作部 with konashi

前回前々回の続きです。

他のグループも素晴らしいものをつくられていました。

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中二病のかたに贈る、「みかんを剥くときに爪が光り音がなる、"悪魔の爪"」。みかんを剥く体験が非日常に。爪はDMMの3Dプリントサービスで作ったとのこと。

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外国人の方が来た時に簡単に料理屋さんでコミュニケーションが取れるツール。寿司を触るだけで、自動的に説明音声が流れるオブジェクト。外国人とのコミュニケーションには広く使用できるし、高齢者や身体障がい者とのコミュニケーションにも応用出来るとのこと。

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子供が歯みがきを嫌がらずにやるための歯ブラシ。歯ブラシに加速度センサが埋め込まれており、磨けば磨くほどiPhone上のゲームが進行していく仕組み。町工場の方がメンバーにいらっしゃって、1週間で型を起こして成形したそう。すごい。クオリティ高すぎ。。ユースケースも本当にありそうで、すぐにでもプロダクトできそう、との講評。

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ハンガーにアタッチすることで、洗濯物の乾き状況や風の具合をセンシングし、スマホに「そろそろ雨が降るから取り込んだほうがいいよ」「そろそろ乾いたよ」と通知してくれるガジェット。風鈴もついてて素敵。



2日間通じての感想
* こんなにバラエティの高いチームでものを作ったのは初めてで、非常に感動しました。デザイナさんはめちゃくちゃおしゃれな画面デザインをさらっとやるし、ディレクタさんはかっこいいプレゼンをすごい勢いで作るし。工場でガチでものづくりされている方は型を起こして整形したり、アルミ切り抜いたりで素晴らしい外装を作るし。ダイバーシティが高いと良いものがつくれる、とはこういうことか。  ただ、ダイバーシティの高さに加えて、各々に責任・権限が与えられていて、それを最大限活用するということが大事だと思いました。会社とかだと似たようなスキルの人がたくさんいて、そのおかげでリスクを取らず進められるのだけど、どうしても合意形成がおそくなってしまう。一方で、今回のようなチームだと、デザインできる人は1人、回路組めるのは1人みたいな感じだったので、その人の独断で作業が進められる。リスクは高いけど、速い。 フェーズによって使い分けたりすることが大事なのかな、と思いました。
* 「これらプロトタイプからプロダクトに持っていくのが、すごく難しい」とIAMAS小林先生やユカイ松村さんがおっしゃってました。これは本当に痛感しています。プロトは速く安くできるようになってきた時代だとは思うのですが、システムを組み合わせて、さまざまな側面を多くの環境で十分に検証して、サポート体制も作って、販売チャネルも作って、ってしないと、なかなか製品にはなりません。 マス向けのプロダクトはこれらを十分に行う必要が有るためどうしても遅くなってしまいます。一方で、ニッチ向けのプロダクトをつくるベンチャー企業が速く製品を生み出しています。 うーん、プロトタイプとプロダクトの溝・マスプロダクトとニッチプロダクト/プロトタイプの溝をうまく埋める方法があればいいのになあ、ともやもやしています。
* Objective Cも回路設計もjavascriptもデザインも、できるようになりたいなあ。みんなすげえ。

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コミュニケーションガジェット「ONTAMA」を作成しました(2) @Engadget電子工作部 with konashi

前回の続きです。

■day2
day2はみんなの力を持ち寄ってのプロダクトデザインとプレゼンテーションデザイン。

僕は、ブレッドボードで組んでいた配線を基板上ではんだづけし、パッケージングしました。そして、町工場で樹脂加工を専門でやられているプロフェッショナル職人さんが準備してくださったケースに収めます。一方で、javascriptでプロトタイプしたI/O周りのコードは、これまたObjective-Cプロフェッショナルの@shobyshobyさんが、Objective-Cに組み込んでくれました。そして、GPS連携やTwitter認証・連携など様々な機能をつけてくれました。
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並行してUIデザイン・プレゼンテーションデザインが続きます。プロのデザイナさんとプロの企画屋さんが素敵なレイアウト・ロゴ・プレゼンテーションを作成してくれました。やばい、超豪華。

そして、出来上がったのが、こちら。

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機能は以下のようになりました。
* 端末を持ち上げて握ると、その握り具合(リズムや強さ)がガジェットに記録される
* その独特の「触られた記憶(=ぬくもり)」はiPhoneを通じてどこかの誰かに伝達される。
* 握ったあとは、自分もだれかのぬくもりを受け取ることができる。自分のぬくもりの送信が終わると、光と振動で、世界中の別の誰かのぬくもりが届けられる。
* ぬくもりは、誰から届くかはわからない。そして受け取ったぬくもりは保存することができない。一期一会のぬくもり交換体験です。
* ただし、今後もどうしても交流したくなるようなぬくもりを受け取った場合を考え、Twitterアカウントを見ることができる(オプション機能)

恋人や家族など、特定の身近な方とつながるユースケースではなく、性別も年齢も国籍も誰だかわからない人から、一度だけ受け取れるメッセージ、というストーリーにしてみました。


今後付け加えるとしたら、下記のあたり。
* ぬくもりを伝えるということで、やっぱり体温を転送したい。温度センサと温度制御機構をつけたい。
* 心拍センサが手元にあるので、心拍をセンスして転送できるようにしたい。
* konashiを含めてワンパッケージにして小さくしたい。
Maker Faireまでに何かできるかな。。

続きます。
posted by コパン at 00:44| Comment(0) | Make | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

コミュニケーションガジェット「ONTAMA」を作成しました(1) @Engadget電子工作部 with konashi

8月17日と25日の2日間で、Engadget編集部さん主催・ユカイ工学さん全面協力な「Engadget電子工作部」に参加してきました。Engadgetもユカイ工学も電子工作も大好きなので、夢のような時間でした。

■Engadget電子工作部
http://japanese.engadget.com/2013/07/18/8-engadget/

■day 1
1日目は自己紹介のあと、5-6人でグループを組み、IAMAS小林茂先生による、ワークショップ。アイデアの産み方・イノベーションの産み方。とても面白かったのは「フォーマットを限定してスケッチを書いてアイデアをシェアする」という方法です。
1. 時間とテーマを区切って、個人個人別々にアイデアをA4の紙に書く
2. 使うペンは4種類。
 細ペン:絵を描く
 太ペン:絵の輪郭を強調する
 色ペン:ポイントとなるオブジェクトを塗りつぶす
 薄ペン:影や背景を描く
3. みんなで並べて議論する。
こうすることによってアイデアのフォーマットが揃えられ、「これは僕のアイデア」みたいな所有感がなくなって純粋にアイデアだけを議論できるようになります。また、みんな遠目に見ると似たように見えるので絵が下手な人でもそれほど気後れせず絵がかけます。
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僕の所属するチームは、「さみしい人が、知らない人からランダムに、"ひとのぬくもり"を受け取ることができる」というコンセプトのガジェットを作ることになりました。

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制作にはkonashiという、ユカイ工学さん開発のプロトタイピングツールを使います。
http://konashi.ux-xu.com/
Bluetooth Low EnergyでiPhoneとつながる基板です。複数のanalog input, digital I/O, PWM出力ポートに加えて、I2CとUARTのポートがついています。

konashiの制御はjavascript or Objective-Cで行うのですが、僕は今回はjavascriptを使いました。これが驚くほど簡単で、効率がいいです。
* konashi側のファームは更新することができない、という設計になっています。このおかげで、firmwareの処理とスマホ側の処理を別々に書いてロードして、という作業が不要になります。
* アプリの置き場として、jsdo.itを使っているいます。iPhoneにいちいちプログラムをロードしなくても、ネットに繋がってさえいればjsdo.itにアクセスして、簡単にアプリを更新できます。
* 接続のところとか全部自動でやってくれるので接続部分書かなくてもよいです。APIもスッキリ整理されていて高次のAPIが多く用意されています。

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day1とday2の間に、いくつかプロトタイプを行いました。

まず部品を買ってきて、
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ブレッドボード上で組んでみました。
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使ったI/Oは以下のとおりです。
* 振動センサ:ユーザがガジェットを持ち上げたことを検知する。
* 曲げセンサ:ユーザがガジェットを握りしめたことを検知する。
* 温度センサ:ユーザが握りしめている温度を検知する。
* 3色LED:ユーザに光で"ぬくもり"をつたえる。
* 振動モータ:ユーザに振動で"ぬくもり"をつたえる。
本当はペルチェ素子やニクロム線等を使って温度をコントロールしたかったのですが、今回は1週間(実質2休日)しか時間がない、ということで断念しました。また、振動センサと温度センサは最終製品からは省きました。

続きます。
posted by コパン at 00:22| Comment(0) | Make | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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